「ビヨンド」の意味を4つ知りた~い!

質問:「ビヨンド」とは、どういう意味ですか?

回答: 「ビヨンド」を英語に戻すと "beyond"。 "beyond" の意味は次の4つに大別されます:

  1. 前置詞 ・・・ ~を超えて(*)
  2. 副詞 ・・・ ①さらに先へ(に)、②それ以上、それに加えて
  3. 名詞 ・・・ ①さらに先にあるもの、②死後の世界、③未知のもの、人の五感では知覚出来ないもの
  4. 形容詞 ・・・ ①さらに先の、この先にある、②死後の、③未知の
(*) 「~を」の部分に入るのは、「国境」や「ゴール」など空間的なもの、または「我慢の限界」など抽象的な概念。

4. の意味は辞書に記載されませんが、実際に "beyond" はこの意味でも使われます。

「ビヨンド」の用例

ビヨンドタイム(beyond time)
時を超えて
# この "beyond" は前置詞。
ファービヨンド(far beyond~)
~を遥かに(遠く)超えて

# この "beyond" も前置詞。

"far" は「遠い」を意味する形容詞として知られるが、ここでは「遥かに、遠く」を意味する副詞。
ゴービヨンド(go beyond~)
~を超えて行く
# この "beyond" も前置詞。
ワールドビヨンド(world beyond)
1. 未知の世界
2. 死後の世界
3. さらに先の(この先にある)世界
# 3通りの意味に理解できる。 この "beyond" は形容詞。
イントゥ・ザ・ビヨンド(into the beyond)
1. 未知の世界
2. さらに先の(この先にある)世界へ 3. 死後の世界
# この "beyond" は名詞。
ビヨンドミート(beyond meat)
肉を超えて

# この "beyond" は前置詞のはず。

"beyond" を形容詞に理解するなら "beyond meat" の意味は「さらに先の肉」。 だが、形容詞としての "beyond" は "world beyond" のように名詞の後ろに置かれる。 名詞のに来る "beyond" は前置詞として理解される。

"Beyond Meat" は米国の企業の名称。 同社が扱うのは、肉の代わりにタンパク質を補給できる植物性の食品。 なので、"Beyond Meat" に込められる意味は「肉を超えた先にある食品」だろう。
ビヨンド豆腐(Beyond Tofu)
豆腐を超えて
#「ビヨンド豆腐」は豆腐メーカー「相模屋」のブランド名。「ビヨンドミート」を模倣する商品名と思われる。 しかし「ビヨンド豆腐」は「ウニやチーズのような豆腐」なので、正体はあくまでも豆腐。 「ビヨンド豆腐」の意味は「豆腐を超える豆腐」だろう。
ビヨンド東京(Beyond Tokyo)
東京を超えて
# テレビ東京の番組名。 東京ではない地域を紹介する番組。「都会を出て暮らそうよ」が番組のコンセプト。 「東京を出よう」ということで「東京を超えて(beyond tokyo)」なのだろう。