"not that bad" や "not that good" などの意味を教えて!

質問: "not that bad." などの表現は、どういう意味ですか?

回答: "not that bad" であれば、「そんなに悪くない(下手ではない、ダメではない)」という意味です。

詳しくは以下をご覧ください。

1. "that" の用途

"that" の主な用途は次の4つです:

  1. 代名詞・・・文の主語や目的語として用いられ、「それ」と訳される。
  2. 形容詞・・・名詞の前に用いられ、「その~」と訳される。
  3. 接続詞・・・いわゆる「that 節」を導く。(例. "I said that..." 私は...と言った)
  4. 関係代名詞・・・関係詞節を導く。(例. "a tree that has lived for centuries" 何世紀も生きている樹木)
  5. 副詞・・・形容詞・副詞・文全体の修飾。(副詞は副詞を修飾できる)

"not that bad" などの "that" は副詞です。

副詞の "that" の訳し方は「そんなに~、それほどには~」です。

2. "not that bad." の場合の "that"

"not that bad" では、副詞としての "that" が形容詞 "bad" を修飾しています。

"bad" が「悪い(下手くそ、ダメな)」と言った意味なので、副詞の "that" を組み合わせた "that bad" の意味は「そんなに悪い、それほどに悪い」などです。

"that bad" に "not" を加えて "not that bad" とすると、意味が反転して「そんなに悪くない、それほど悪くない」などの意味になります。

3. 類似表現

"bad" 以外の形容詞が "that" と組み合わされる場合も同様です。
You are not that good.
あなたはそれほど優秀(上手)じゃない。
You are not that important.
君はそれほど重要(な人物)じゃないのさ。
You are not that special.
あなたって、そんなに特別(な人)じゃないわ。

4. 似て非なる表現

You are not that man.
あなたは、その(あの)男性ではない。

"that" の後ろに来ている "man" が形容詞ではなく名詞なので、この "that" は中学校で習ったように「その~」や「あの~」と訳します。