質問: "You name it." とは、どういう意味ですか? どうして、そういう意味になるのですか?
回答: "You name it." は「何でもだよ」とか「何でも挙げてみて」とか「何でも好きなものを言いたまえ」といった意味です。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 単語の意味
- you ・・・「あなた」を意味する代名詞。 "You name it." の主語。
- name ・・・「(名前を)挙げる、指定する」を意味する動詞。
- it ・・・「それ」を意味する代名詞。 動詞 "name" の目的語。
上記は "You name it." における各語の意味です。 上記以外にも意味や用法があります。
2. 全体の解説
2.1. 直訳
上記の各語の意味に従って "You name it." を直訳すると、「それを指定しなさい、それの名前を挙げなさい」です。
2.2. 理解の要点
"You name it." を理解するうえでのポイントは、「"it" が指す内容」と「命令文であること」です。
"it" が指すモノ
「それを指定しなさい、それの名前を挙げなさい」の「それ」の内容は、「あなたの念頭に浮かぶもの」や「あなたの望むもの」です(具体的な内容は文脈に依存する)。
"You name it." は命令文
"You name it." は命令文です。
命令文の主語は常に "You"で、命令文では通例その "You" が省略されます。
ですが、"You name it." では省略されずに残っています。
3. 用例
何でもだよ
1つ挙げてみて
あらゆるご用命にお応えします
4. 補足
4.1. 類似表現 "You just name it."
"You name it." に類似する表現に "You just name it." があります。
4.2. "you name it" が慣用表現ではないケース
"You name it." は常に「何でもだよ」や「何でも挙げてみて」の意味だとは限りません。
慣用表現としての "You name it." は「何でもだよ」などの意味ですが、慣用表現ではなくたまたま "you" と "name" と "it" が並ぶケースもあり、そういうケースでは「何でもだよ」などと訳すのは間違いです。
例えば次の文:#「元素」とは「カルシウム(Calcium)」とか「マンガン(Manganese)」とかのことです。
「新たに元素を発見するなどして元素に命名する立場になったとき、あなたならどんな名前を付けますか?」という質問です。上の例文では、"name" が「命名する、名付ける」の意味で使われています。